保険を使った節税は、節税ではなく利益の繰り延べ

税理士が何かというと保険を勧めてきます。

利益がいつもより出た時、事業承継用に、社員の退職金用に、と、とにかく税理士は先ず保険を提案してきます。

 

これってなぜかというと税理士は保険代理店でもあるのです。

 

今期いつもより凄い利益が出たから保険で節税したとします。

保険は短くても7年くらい掛けてようやく実質返戻率(法人税を加味した率)が100%を超えるような商品しかありません。

7年間も利益が多く出るような見込みありますか?そんなに将来予測できるでしょうか?コロナ・地震リーマンショック政権交代円高円安・、、、いろんなことありました。7年先を予測するなんてほぼ無理だと思います。7年以内に業績が悪い期があり、手元資金がないから万が一保険を解約、、となると、実質返戻率は50%~80%とかになり大きく損をすることになってしまいます。

 

仮に7年掛けて、103%になったとします。いざ解約すると返ってきたお金は利益になってしまうんです。

 

利益に対して法人税がかかりますから、結局のところ節税を先送りしていただけ。

その間に万が一解約していたら大損するリスクがあったわけです。節税目的の保険なんかに金をかける魅力は一つもないです。

 

保険は節税じゃなくって、単なる利益の繰り延べです。